「一流の人と二流の人の差は何だろう」て考えると、一流の人は、上には上がいることは知っていて、自分の相対感を理解していながら努力し続けている人が多い。だから「健全な自信」を持っているので、イタイ感じを醸し出さない。
一方、二流の人には、以下のような人が多い気がする。
こういうタイプに圧倒的に多いのが、購買支援の発想がない人。例えば、相手のニーズも探らず、ラポールも形成できていないのに、自分の自慢話を朗々としてしまう感じ。
イタイよ〜って伝えてあげたいけれど、嫌われるだけでこちらには良いことなさそうなので、やめておく…
でも、時々、クライアントさんで、二流感を見極めることができずに、この手のセールストークにハマってしまって、後から相談に来られるケースがある。本当は、何とか早めに救ってさしあげたいんだけれどなぁ…。
「ポジションが人を育てる」…私が心から信じていること。
今日ある人と会食して、そのスキルとマインドセットの飛躍ぶりを目の当たりにして、「良い環境を選び、身をおくこと」の重要性をあらためて再認識した次第。
そう考えると、少人数の幹部研修という場での私の役目は、「場のプロデュース」ということに尽きるのではないだろうか(もちろんファシリテーションということを通じてではあるのだが…)。
そして「どうしたら"この場での気づき"を、日々の行動と習慣にしていけるか」という難題を考える場の提供。これこそが最大の任務ではないかと思った次第。
これから「未来の経営のプロ候補」向け講演。
が重要なことを理解する。 早回しで成長し、実績を出し、「自分の運命を自分でコントロールできる自由」を手にいれる。
キャリアの早い時期にこうしたことを理解できているだけでも、不毛な悩みから脱出でき(内省は大事だけど)、心の自由度が増し、強いキャリアを作れることとなる。迷いすぎて思考停止しているなら時間がもったいない。
リーダーは最初からすごいリーダーな訳ではない。素晴らしいリーダーにお話を伺うと皆さん共通して以下のようなことを(自然 and/or 意識的に)励行し続ける能力を持っておられる。
【自己を昇華し続けるリーダー共通の習慣】
7月に立ち上がる産業革新機構の支援基準について、パブリックコメントを募集中とのことです。
本当に久しぶりのエントリー。
産業活力再生特別措置法(産業再生法)改正案が4月末に成立し、産業革新機構の実現が本格化してきた、ということ等々で、なかなかオープンにできない仕事に忙殺されていました…
また、第二創業、変革局面にある企業も多く「こんな時期だからこそ思い切って経営チームを再強化したい」というご相談も急増。経営チームの診断、組織内の抜擢のしくみ構築、役員合宿の企画やファシリテーション、といった仕事も増えています。
「とにかく一度相談にのって~」という経営者やファンド担当者からのラブコール(お金にならないことも多いのですが…)が増えている今日この頃。ということで、ブログ更新ができていなかったのですが…
***
半年に一度恒例のIVS(Infinity Venture Summit) 2009 Springというカンファレンスで札幌に来ています。
2004年に11月に始まった旧NILS(New Industry Leaders Summit)から数えて、計10回目というイベントです。私自身は、一度お休みしてしまったので、9回目の参加。そこで「ブログ更新していないみたいだけれど、最近何やっているの???」と、久しぶりに会った経営者の何人もから指摘されてしまったので、
小心モノの岡島としては、一応、ご報告がてら、今回モデレーターをさせていただいたパネルについて、アップしようと思った次第。
パネルの概要は、以下の通り。
Session 3-a: なぜあの企業は伸び続ける?
~不況に打ち勝つビジネス力
(Speaker)
オプト 取締役会長CSO 海老根智仁氏
オイシックス 代表取締役社長 高島宏平氏
カカクコム 取締役COO 安田幹広氏
オールアバウト 代表取締役社長兼CEO 江幡哲也氏
パンアジアパートナーズ 代表パートナー/代表取締役 椿進氏
(Moderator)
プロノバ 代表取締役CEO 岡島悦子
「100年に一度の(金融)危機」といわれる経済の中、ベンチャー業界全体に対し、以下のようなことがよく言われています。(採用マーケットでも、候補者に以下のような理由で断られることも多い)
(上場基準の厳格化の要素もあるが、結果は以下の通り)
(パワーポイントが見にくい場合は、クリックしてください)
ということで、パネリストの皆さんには、以下のような質問をさせていただきました。
なぜあの企業は伸び続ける? 不況に打ち勝つビジネス力
具体的なご回答の内容については、オフレコとのお約束の部分が多いので、ここでは控えさせていただきますが、以下のような点について、具体的にご説明いただいた次第。
その他、パネリスト同志での相互質問もしていただきました!
IVS出席者も、さすがに10回目ともなると世代交代が起こっており、企業ステージの若い企業の経営者や、事業責任者クラスの方々も増えています。そのためか、こうした経営パネルの内容自体が参加者の皆さんの関心事項と若干合致しないのかもしれない…とも思えます。ともあれ、こういった相互質問のやりとりは、概ね控室でのトークのほうが盛り上がったりするものですね。
会場からのご質問もいただき、最後にパネリストの皆さんに一言ずつコメントをいただきました。
といった極めてポジティブなメッセージが、皆さんから上がってきました。
私自身も、「ベンチャー業界はもう駄目だ」などという人に会うと「何を根拠にそんなことを?」と熱くなってしまったりします。
親友の渡辺千賀ちゃんも「日本人は、なぜそんなに悲観的なのか。世界同時不況などという話を心底信じているのか」と不思議がっていましたが…
とにかくこうしたカンファレンスが、経営者同士が知恵の共創をできたり、視野が広がったり、友人・知人などに刺激を受けて「自分の会社も頑張らねば」といった勇気をもらったり、という「きっかけ」になれば、本当に意義深いことだと思います。
そして、次世代を牽引するメガベンチャー企業の事例が輩出されることこそが、一番のベンチャー業界全体の盛り上げになるのだろうと、再認識した次第です。パネリストのみなさま、本当にありがとうございました!
小林さん、田中さん、小野さん、そしてNILS/IVS関係者の皆さん、IVS10回目、本当におめでとうございます。本当に「継続は力なり」ですね。
これからのIVSも、良い形での継続、そしてさらなる発展を、心からお祈りしています。
プロノバ 代表取締役社長 岡島悦子
p.s. 最後のほうに投影したスライドです。Amazon Google Sunなどに投資した米国の伝説のベンチャーキャピタリストが、2008年11月に投資先のベンチャー企業経営者に向けて発信したメッセージです。ご参考まで
だいぶ遅くなってしまって恐縮ですが、、2月15日(日)の朝日新聞 朝刊の書評覧に『抜擢される人の人脈力』の書評を取り上げていただきました。
2009/02/15 朝日新聞 朝刊 12ページ (ビジネス)
(梶山寿子 ジャーナリスト)
抜擢される人の人脈力 岡島悦子著
「戦略的に自分を売り込め」
「日本経済を元気にする処方箋」とは
【パネリスト】
A.T. カーニー日本代表 パートナー 梅澤高明氏
リヴァンプ 代表取締役・代表パートナー 玉塚元一氏
衆議院議員 西村康稔氏
ワークスアプリケーションズ 代表取締役最高経営責任者 牧野正幸氏
【モデレーター】 プロノバ 代表取締役社長 岡島悦子
ご覧いただいておわかりの通り、コンサルタント、投資家、経営者、政治家 という業界横断のパネリスト。それぞれのお立場から、今回のカンファレンスの統一テーマである「2020年の日本と世界」について、具体的な提言をしようという試みです。
実質的な議論をするために、なるべくリアルな本音トークをする、という趣旨から、原則オフレコ。したがって、内容については差し控えますが、
楽天でご活躍中のマッキンゼー時代の同僚から
『抜擢される人の人脈力』がMBA受験生に受けています。
エッセイを書くのに、自分の売りを見つける・表現するという話しが、はまっているんですね。
人脈とはなんぞや、わかりやすい言葉で すっと頭に入ってきました。なるほど、エッセイにも「自分とはなんぞや」 を表現する必要があるので、かなり為になりました。
(中略)
MBA受験仲間に紹介したところ、皆、絶賛しておりました。
ご覧頂いておわかりの通り、確かに『抜擢される人の人脈力』の「人脈スパイラル・モデル」の5つのステップの説明と合致している項目が多いのです。
404 Blog Not Found
カネよりコネの時代に - 書評 - 抜擢される人の人脈力より抜粋
いささか気恥ずかしいが、今まで私自身が取ってきた行動が、つぶさに視覚化され、てきぱきと系統化され、あざやかに文字化されたような一冊。人脈本は決して少なくないが、その中ではもっとも「やっぱりこれでよかった」感が強い。
(中略)
私自身、自著でこう述べた。
「弾言」 P. 155
弾言します。コネこそカネなのです。
訂正、いや追補させていただく。今やこれすら弾言として弱い。ここまで弾言してしまおう。
コネでカネを作ることは出来るが、カネでコネを作ることは出来ない。 コネの方が、実は重要なのだ。
そんなコネの作り方を述べたのが本書であるが、実に意図的かつ自然である。
(中略)
この人脈スパイラルを起こすのが、目次にもある5つのステップであるが、ステップだけあって順番が実に重要である。各ステップの項目に関しては、おそらく誰でも「あたりまえだよ」と感じると思われるであろうが、私が見るにこのステップの順序を勘違いしているがために「コネが育たない」人が実に多い。
その中でも、最重要なのは「自分にタグを付ける」が最初に来ていることである。
そう。「コンテンツをつくる」、すなわち「中身をともなう」より先なのだ。
おそらく日本人の人脈に関する勘違いで最も多いのは、「中身がともなえば人脈は向こうからやってくる」という思い込みであろう。著者は第二章の冒頭でそれに「白馬の王子様症候群」と名付け、真っ先に切っている。
(中略)
それを具体的にどうするかはちかちゃんもいう通り本書をご覧いただくとして、例によってこの分野でも「天才は自分のやっていることをいちいち技化したりしない」ということが成り立つ。同じ技でも天才は人に教えられることなく、無意識でこれらの技を実行してしまう。だからこそ本書のようなアナリシスが役に立つ。この点に関しては私も「天才型」で、著者のような人に指摘されてはじめて「あ、そういえばそうだった」と気がつく始末である。
実にいい意味でマッキンゼー的な本書であるが、マッキンゼー的な弱点が実は一つある。
それは、逆境対策の欠如。人脈というのは追い風のときには「5つのステップ」にそれほどこだわらなくとも結構出来てしまうものだが(「白馬の王子様症候群」はその裏返しでもある)、逆境の時には波打ち際に書いた砂絵のごとくなくなってしまうものでもある。「金の切れ目が縁の切れ目」などという言葉もあるではないか。
私に言わせれば、逆境に洗われて残ったものこそ、人脈として扱うに足りるものである。この「洗い」を経ていない「コネ」を人脈にカウントしてしまうと、困った時に泣きっ面にハチになるので二重に痛い思いをする。
しかし、本書に限って言えばこの指摘の欠如は、むしろ「知らないものは書けません」という著者の誠実さとして感じられた。確かに著者の経歴を伺う限り、「逆境で人脈が磨かれた」機会がそれほどあったようには見受けられない。下手に他者の経験を引用して演繹するよりも、書かずに済ませてしまうのも執筆術の一つである。確かに「大きくなりすぎたコネをどうしたものか」というのは贅沢な悩みなのだし、贅沢な悩みゆえに後回しにしてもよい。
それでも実のところ、私が一番知りたいのは「人脈の築き方」より「人脈の剪定」(connection pruning)なのだが、かくいう私もこと人脈に関して言えば「なにもせずに済ませ」てきた。「人脈は死なず。ただ忘れ去られるのみ」というわけである。あまりに増えたコネがそれを強いて来たところがあるが、逆にこのことは「コネ持ちに対してコネ無しがどうふるまうべきか」も教えてくれる。
それが、「コネループ」である。私がここででっちあげた言葉だ。著者はこれの活用が実に上手である。著者のblogを見てみよう。これほど充実した「逆書評」が今まであっただろうか。
ここまでされたら、コネを放置できない。忘れられない。
かくして、私も上手に著者の人脈に取り込まれたわけである。
前述のとおり、人脈に関する本は今や少なくない。しかし、著者ほど言行一致を簡単に検証できる書き手は今のところそうはいないだろう。数ある類書の中で本書を推す次第である。
20年来の親友でアルファブロガーの渡辺千賀さんが、彼女のブログ On Off and Beyondで、『抜擢される人の人脈力』の書評を書いてくれました。
On Off and Beyond
[渡辺千賀]テクノロジー・ベンチャー・シリコンバレーの暮らし
On | 書評:抜擢される人の人脈力 早回しで成長する人のセオリーより抜粋
久しぶりのエントリーは岡島悦子著、「抜擢される人の人脈力 早回しで成長する人のセオリー」。著者の岡島さんは20年来のお友達なり。以下、本の中身もさることながら、著者の怪異な力をご紹介する渾身のエントリーです。
まずは本の中身。
「良いポジションを与えられるかもしれない機会」「成長できる機会」運頼みにせず、もっと積極的に、戦略的に、それらを引き寄せる努力をすべき
引き寄せるには、そういう機会を与えてくれる人と知り合う必要がある、ということで、そういう人と出会うための人脈作りのための方法が説明されている。
(中略)
上記総合すると「実力と宣伝と人脈のわらしべ長者モデル」ですな。じゃぁ①から⑤を具体的にどうするの、ということに関して説明してくれる本なわけです。
「自分から売り込まないでもきっと誰かがちゃんと見ていて何とか救ってくれる」という、白馬の王子様願望の高い人は読んで改心するといいと思います。
はい。
ちなみに、「売り込みさえすれば何とかなる」と言っているわけではなく、実力も必要だがそれを人に知ってもらうことも大事なのよね、ということ。両輪ですね。
(中略2)
そして、その彼女が起きている時間の全てを賭してつかんできた人脈の作り方の全てが出ている本なのであります。
(中略3)
というわけで、一家に一台岡島さん、ですね。それはちょっと、という方は一家に一冊、人脈力を。
というわけで、ここからが岡島さんの怪異な力。それは「寝ないで働ける」ということ。最近はそれでも一日4-5時間は寝ているらしい(3-4時間だったかも)が、私が知り合った20台前半の頃は
「1週間で10時間寝ればOK」
と豪語していた…(以下、省略)
岡島悦子(おかじまえつこ)
プロノバ 代表取締社長/
ユーグレナ 取締役 兼 指名報酬委員会委員長
ヒューマンキャピタリスト、後継者計画支援・経営チーム強化コンサルタント、ヘッドハンター、リーダー育成のプロ。
「日本に"経営のプロ"を増やす」ことをミッションに、経営のプロが育つ機会(場)を創出し続けている。
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