経営トップが「自社の成人病の自覚症状」がなく「ウチはできています」と仰るが、現場からは違う客観評価が聞こえてくるケース、というのがよくある。

実際、中間管理職や現場の方々とのワークショップなどを見た経営陣が愕然とする場面にもよく遭遇する。言葉の定義が曖昧で、経営陣と現場の「成功のイメージ」が揃っていないか、制度導入だけで運用が伴っていない(制度>文化)か、という場合が多い。

経営トップが「変革の必要性」を感じて、変革にコミットされている場合はいい。だが「現場やプロジェクト事務局>経営者」という場合は、経営トップにも分かるように自覚症状を引き出すための「解凍フェーズ」への労力が大きすぎる。

そういうケースでは、静かにその場を立ち去らせていただくという消極的関与になってしまうことが多い。数年後に、ようやく自覚症状に気付いた経営トップから慌てて呼び戻されること、これまた「あるある」系なんですけれどもね…

代表プロフィール

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岡島悦子(おかじまえつこ)

プロノバ 代表取締社長/
ユーグレナ 取締役CHRO

経営チーム強化コンサルタント、ヘッドハンター、リーダー育成のプロ。
「日本に"経営のプロ"を増やす」ことをミッションに、経営のプロが育つ機会(場)を創出し続けている。

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