2014年グロービス経営大学院 卒業生へ贈る言葉 2014-05-18

【2014年グロービス経営大学院 卒業生へ贈る言葉】

皆さん、ご卒業おめでとうございます。今年は東京校のGMBA生250人がご卒業とのこと。リーダーシップ科目など多数のコースをお教えしているので、このなかの203人の方にお教えしたことがあるようです。本当におめでとうございます。

卒業にあたり「自由」ということについて、お話したいと思います。キーワードは3つ「くじ、犬、雨」ー「キジ、犬、猿」ではありません(笑)。

グロービスでは「志」について考え、卒業にあたっては、志の表明をされたと思います。表明された志が、固まっている、という方も、まだ暫定である、という方も、いらっしゃると思います。

そこで思い浮かべていただきたいのは「自由」ということです。自由とは、わがまま、好き勝手、という意味ではなく、仏教用語で言うところの「自らに由る」という意味の言葉です。ユダヤ教では、死ぬ前に必ず「お前はお前であったか?」という問いが立てられるそうです。自由とは「自分の使命を見つけ、自分らしいスタイルで問題解決をする人生を、自らの意志で歩む」ということではないかと私は解釈しています。人が決めた人生、人に認められるための人生ではなく、「自分がワクワクするフィールドで課題解決をし、活躍し、価値を創る=自由」ではないかと思うのです。

この「自由」を勝ち取るためのキーワードを3つ。「くじ、犬、雨」です。「キジ、犬、猿」ではありません。

「くじ」これは「宝くじ」のことです。「買わない宝くじは当らない」。卒業する皆さんにとっては、一番重要なことかもしれませんが、野党で批判しているだけでは、自由は獲得できません。リスクを取り、実行する―与党、主体者、となることが必要です。転職や起業だけを薦めているのではありません。大企業の中で、自分の立つ現場で、宝くじを買う行動を起こす、ということが重要ではないかと思います。

加えて、「自分の志、自由が何か」ということは、まず何かの宝くじを買って、実行して見る事で初めて見えてくるものかもしれません。私の場合にも、ジャングルジムのように、一見違う方向へと登ってみる行動の結果が、今に繋がっています。

「犬」、ここは、クラスでもお伝えしてきた「フォロワー」と「犬死に」の話です(笑)。変化が速く、課題が複雑な今日、課題は一人では解けず、桃太郎の「キジ、犬、猿」のような仲間が必要です。

フォロワーがワクワクしてついてきてくれるための「きびだんご」は何か、を洞察し、共感を得る、心のスイッチを入れるためのメッセージが必要になります。しかも、実行のタイミングも重要。くれぐれも間違ったタイミングに一人で竹槍で刺しに行き、犬死にすることのないように。結果を出すためには、「しなやかさとしたたかさ」が重要です。

また、皆さんがこれから「自由」を獲得する旅に出られるにあたって、自分を刺激し、気づかせ、機会を提供し合い、引き上げあっていく「仲間」として、メンターとフォロワーを意識的に作っていくこともここでは必要になるかと思います。

最後に「雨」です。これは「雨が降るまで、雨乞いする」ということです。変化の速い時代、変化に適応して、問題解決の手段を変化させていくことは、重要ですし、これからの必須条件になっていくかと思います。但し、問題を解決するためには、「やり続ける」ことも重要。新しい問題解決をする際には、往々にして、反対者も抵抗者も多いものです。人の意見は謙虚に受容しつつ、でもそれが本当に「自分のやりたい自由な心の声」なのだとしたら、「やり続ける」こと、雨乞いし続けること、も必要ではないかと思います。

以上が、自由を勝ち取ってこられた沢山のリーダーと、自分自身の経験から、必要なキーワードではないかと思っていることです。

自分らしいスタイルで、自分のワクワクするフィールドで、仲間とともに「共創」する「自由共創」。この自由共創の実現に向かって、皆さんが活躍し、世界で多くの問題が解決されていくことを心から楽しみにしています。

一緒に頑張る仲間が250人も輩出されたこと、本当に嬉しいですし、心から応援しております。本日はおめでとうございます!

グロービス経営大学院教授
岡島 悦子

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