この週末までが修羅場的に忙しかったので、だいぶ出遅れてしまった感がありますが…
 
先週4月17日(木)に日経新聞主催の「丸の内キャリア塾」で、元マッキンゼー3人組で「専門性を高める」というパネルディスカッションを行いました。今ベストセラー作家として「時の人」である勝間和代さんと、αブロガーとして有名な渡辺千賀さんのお蔭で1000人を超える応募があったとのこと。さすがです。
 
 
当日の様子は、パネリストの勝間さんのブログをご覧ください。
 
今回は私自身は、モデレーターとパネリストの両方をさせていただきました。通常、モデレーターをするときに気をつけていることは3つ。
 
(1)会場の期待値やニーズに応えられるものをつくる
 
主催者の方とのお話や、事前のアンケートなども参考にしっかりと準備するものの、当日の進行をしながら会場の温度感などを見て、臨機応変に対応していく。パネリストが創り上げるその場のケミストリーのようなものも大事にする。
 
(2)会場とパネリストの共通言語をつくれるようなチャートを作る
 
パネリストがどの部分の説明をしているのかが一目でわかるようなチャートを作るようにしています。今回は各パネリストのキャリアを時系列のチャートにし、どんなタイミングで専門性に気づき、高めてきたのかの年齢との相関もわかるように、3人分を比較できるようにしてみました。(千賀ちゃん、年齢ばらしちゃってごめんなさい! )
 
(3)議論が深まるように、対立構造がでる論点をつくる
 
何らかの論点で対立構造をある程度つくり、各パネリストの立ち位置や主張が明確になるように、方向づけていくようにしています。こうすることによって、議論が一方通行でなく、パネルディスカッションにする意味合いがでてきます。
 
今回については、(3)の部分が、3人とも「お互いの手の内をよく知っている」ということもあって、私が論点をあえて作らなくても、それぞれが絶妙にポジショニング。「いいね、いいね〜」っていう感じで、非常に楽しく楽にモデレーターをさせていただきました!
 
パネリストとモデレーターとの兼業ってことで、私自身は(いつもに比べて)若干コメントに切れ味を欠いていたように思っており、ちょっと反省中です。
 
***
 
今回の丸の内キャリア塾に参加した方々が、
 
「専門性」の定義を「専門性=資格」とかに狭めずに、人と差別化した「自分らしい」専門性を高めて、周囲に必要とされて、働き方の自由度が広り、イキイキと暮らせる、といったことへのヒントをお持ち帰りいただけていたら嬉しいなぁ、と思っている次第です。
 
参加いただいたみなさん、勝間さん、渡辺さん、日経のみなさん、ありがとうございました!
 
プロノバ 代表取締役 岡島悦子

代表プロフィール

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岡島悦子(おかじまえつこ)

プロノバ 代表取締社長/
ユーグレナ 取締役CHRO

経営チーム強化コンサルタント、ヘッドハンター、リーダー育成のプロ。
「日本に"経営のプロ"を増やす」ことをミッションに、経営のプロが育つ機会(場)を創出し続けている。

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