スバラシイ方々への取材機会
 
日経さんと、いつも私の取材原稿を書いてくださっているブリッジワークスさんからの依頼で、『ビジネスプロフェッショナルの仕事力』という本の監修を、お引き受けすることになり、先週からインタビューが始まった。
 
今回は、各界を代表するプロフェッショナル7名の方に、仕事力を高める情報の収集・分析(意味合い出し)・整理・発信・伝達に関する極意を伺うという企画。

『ビジネスプロフェッショナルの仕事力 』にご登場頂く方々(順不同)

田坂広志氏 シンクタンク・ソフィアバンク代表

冨山和彦氏 経営共創基盤代表取締役社長

石田淳氏 ウィルPMインターナショナル代表取締役社長

本田直之氏 レバレッジコンサルティング代表取締役社長

糸井重里氏 コピーライター

勝間和代氏 経済評論家、公認会計士

御立尚資氏 ボストン コンサルティング グループ 日本代表

と、多忙を極める本当にすばらしい方々が、取材を受けてくださるということで、心から感謝している。
 
私の役割=監修とは、お話をいただく方へのインタビュアーをし、それぞれのお話の要素が、現代のビジネスのプロにとって、なぜ重要な要素なのか、という意味合いを解説させていただく、という役割。
 
一流の方々の一流たる所以を引き出し、今、ビジネスのプロに求められる仕事力とは何か、を抽出していく作業を担当させていただく。その仕事力の中でも、特に「情報活用力」という切り口にフォーカスするという試みである。
 
ヘッドハンターとしても、スピードの速いこの時代に、情報活用力の差異が、個人の市場価値とどう関係しているのか、という観点でも考えてみたいと思う。一流の方々に取材させていただくことで、私自身も大いに参考にさせていただけると思い、今から楽しみ。
 
この本の持つ意味
 
ここにも登場していただく、友人の勝間和代ちゃんの『効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法』が、爆発的に売れていることを考えても、情報を使いこなす力量の向上への関心は高いようである。
 
言わずもがなではあるが、ネット環境の整備された現代の私たちの周囲には、情報があふれている。検索エンジンもどんどん高度化される中、どれだけの情報を知っているかの知識量での戦いは、既に終わっている。いかに限られた時間の中で、自分にとって必要な情報を効率的に収集し、そこから本当に「意味のあるチエ」に変換できるか、活用できるか、の活用力への戦いへのパラダイムシフトが起きている。
 
前々職のマッキンゼーでは、"Don't boil the ocean!(海を沸かすようなことをするな)"という表現が使われていた。これは、関連する情報も、必要そうな分析も、ものすごくたくさんあるが、それを全部やっていたのでは、海を蒸発させるくらい時間がかかってしまう。もっと賢く情報を選択して、賢く分析せよ、という意味。要は「時間との戦い」ということである。「情報の海に溺れてしまわずに、賢く泳ぎきれ!」ということだと、私は理解している。
 
ただ、上記の人選を拝見して、この本の本質は、いわゆるテクニック的な情報活用力という部分ではないと思っている。メディアの多様化、情報の個人発信の時代、といった流れのある中で、情報感度や発信力の高い方だけを、集めたのではない。
 
アプローチは違っても、「情報をチエに変えて、人々を動かしていくことのプロ中のプロ」が、この方たちなのではないか、という仮説を持っており、その意味で、いわゆるテクニック本とは一線を画す本ができるのではないかと、非常に楽しみに思っている次第。
 
5月末ごろには、書店に並ぶ予定、とのこと(がんばらねば・・・)。
 
ぜひご期待ください!
 
プロノバ 代表取締役社長 岡島悦子

代表プロフィール

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岡島悦子(おかじまえつこ)

プロノバ 代表取締社長/
ユーグレナ 取締役CHRO

経営チーム強化コンサルタント、ヘッドハンター、リーダー育成のプロ。
「日本に"経営のプロ"を増やす」ことをミッションに、経営のプロが育つ機会(場)を創出し続けている。

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