GW明け2日目にして、既に5社の経営者から同じ課題の相談。
 
「変革と持続的な成長に寄与できる次世代リーダーの育成」
 
とても「優秀な」次世代リーダーたちが、以下のような症状が強く、なんとか「一皮むけ」させられないか、というご相談。

1) 危機感のリアリティがなく、自分の頭でゼロベースで考える/アクションに結びつける力が弱い
2) 周囲の評価が極端に気になり、失敗を恐れ、リスクをとらない
3)「正解は何か」と「それに至る簡単な方法は何か」を知る事に熱心
4) やらない言い訳と、正解っぽい作文は上手
5) 部分最適への過剰適応で、経営者目線へとあげられない

簡単な処方箋はないのだけれど、結局の所、(リアル、疑似の)修羅場に投入して、恥をかかせ、やばいと気づかせ、脳に汗かきながら何とか自分なりに問題をクリアする、という経験を通じて、「ビジネスの心肺機能」
(熟慮する力と瞬発力と折れない心)を獲得してもらう、ということに尽きるのではないかと思う。
 
少人数の経営者候補には、経営トップが見守りながら上記を体験させることが有効だろう。
 
問題は、もう少し広いセグメントの経営者予備軍の母集団に対し、「疑似の修羅場体験」をどう提供し、揺らぎを体験させられるか、だ。
 
いろいろ工夫して効果が感じられる方法は出てきたけれど、参加者が「黒魔術」的な「目鱗」な体験と体感を得られる術は、まだまだだな…

代表プロフィール

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岡島悦子(おかじまえつこ)

プロノバ 代表取締社長/
ユーグレナ 取締役CHRO

経営チーム強化コンサルタント、ヘッドハンター、リーダー育成のプロ。
「日本に"経営のプロ"を増やす」ことをミッションに、経営のプロが育つ機会(場)を創出し続けている。

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