ダイバーシティ推進の講演や議論をしていて痛感するのが、みなさんAND(あれもこれも)でなくOR(あれかこれか)の議論が好きということ。

結婚もして、育児もして、早朝に起きて仕事もがんばっているけれど、しなやかにみえる人

OR

独身で「オス化女子」と言われながらがんばっている人

「やっぱり後者はイタ過ぎてロールモデルにならないから、前者みたいな管理職を作りたい」とおっしゃる経営者や人事の方。それはそれでわかるのですが、私は「どちらもいて欲しい」、しかも、もっと多様な働き方や属性の人が管理職になった方がいいと思っています。
 
それこそが、ダイバーシティ=多様性ではないか、と…
 
企業経営のためには、仕事をしていく上での共通の価値観があることは必須だと思います。が、多様な視点が生まれるためにも属性や働き方の価値観はできるだけ多様なほうが良いのではないでしょうか。
 
業種にも勿論よるのですが、人材育成も「大量生産少品種」時代から「少量生産多品種」時代へとパラダイム転換しています。
 
***
 
そろそろ、自分と同じタイプの人部下や後輩しか引き上げない/認めない、っていう狭ーい根性を捨て、「あれもこれも」いても良いという「多様性の受容モデル」に変えませんか。
 
同じ属性や働き方の価値観の人ばかりって、夏野剛さんの言う「組織一斉食中毒」や、「○○ニュータウン」のような一挙に高齢化するベッドタウンのような組織の未来が待ち受けてしまうような気がするのですが…いかがでしょうか。

代表プロフィール

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岡島悦子(おかじまえつこ)

プロノバ 代表取締社長/
ユーグレナ 取締役CHRO

経営チーム強化コンサルタント、ヘッドハンター、リーダー育成のプロ。
「日本に"経営のプロ"を増やす」ことをミッションに、経営のプロが育つ機会(場)を創出し続けている。

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