講義や講演をしていると「もっと上手に質問すれば良いのに残念」と痛感することが多い。質問の内容はいいのに、質問方法が残念という場合が圧倒的に多い。
 
ダメな質問あるある、としては以下の5つのパターン
  1. 自分アピール:自分は前職が講演者と同じ等、講演者との共通点をいいたいだけ
  2. 知識アピール:自分はこんなことも知っていますといいたいだけ
  3. 予習不足:それ、講演者の本や記事に書いてありますから、を質問
  4. 論理思考力不足A
    質問の構成がわかりにくくて、最後まで話を聞かないと質問が何か不明
  5. 論理思考力不足B
    質問のポイントをまとめてから話さないので、話しているうちに本人も何が質問かがわからなくなる。
    あるいはコメントなのか質問なのか不明

イベントにもよると思うが、通常の講演などでは、質問時間が10分程度というケースも多い。そこで

講演者にとっても、他の参加者にとっても貴重な時間をどう有効に使うか、という観点は欲しい所。
 
講演者としても「あ、その論点話し忘れていました」ということを質問していただけたりすると、とっても有意義で、私もよく良い質問に助けられていることがあるもの事実。
(時間の制約上、講演の中で「ちらみ」だけさせて質問を誘発する、という手もあります…)
 
講演者により良い答えを用意してもらうために、質問する際の私自身は以下のようなことを留意しています
  1. 最初に質問を述べ、質問の背景を手短かに説明する
  2. AとBなら自分は直観的にAを選ぶのに、なぜBを選んだのか、という理由や背景を問う
    (多くのケースではこういう所にKSFが隠れている)
  3. 抽象度と具体度のバランスに留意する
せっかくの機会に質問せず「ホントはこういうこと聞きたかったんだよね〜」とかいう「あと出しじゃんけん」が一番かっこわるいですけれどね。

 

***
 
来週末のカンファレンスに参加するみなさん、ぜひご留意いただいて、参加者の総和にとって有意義なセッションになるよう意識したいですね

代表プロフィール

2005011ProNova岡島悦子ver2.jpg

岡島悦子(おかじまえつこ)

プロノバ 代表取締社長/
ユーグレナ 取締役CHRO

経営チーム強化コンサルタント、ヘッドハンター、リーダー育成のプロ。
「日本に"経営のプロ"を増やす」ことをミッションに、経営のプロが育つ機会(場)を創出し続けている。

最新トラックバック一覧